【11月17日 AFP】古代ローマやビザンツ(Byzantine)帝国時代に裕福な人々が暮らしていたとされる場所で偶然発見された「印象的な」モザイク画が、今週初めて一般に公開される。イスラエル考古学庁(Israel Antiquities AuthorityIAA)が16日、明らかにした。

 同庁によると、モザイク画が見つかったのは、イスラエル中部ロッド(Lod)。縦約11メートル、横約13メートルのカラフルなモザイク画で、「壮大な大邸宅」の中庭の敷石だったと考えられている。

 同地域でこうしたモザイク画が発見されたのは、1700年前に建設された同大邸宅の居間の床に敷き詰められたモザイク画が1990年代に発見されて以来2回目。このモザイク画は以後、世界中の権威ある博物館で展示されている。

 二つ目のモザイク画は、2014年に行われた掘削作業で発見された。当時、最初のモザイク画が返却された際の展示場所として、ビジターセンターの建設準備を行っていたという。最初のモザイク画は現在、伊ベネチア(Venice)のギャラリー「パラッツォ・チニ(Palazzo Cini)」に展示されている。

■モチーフは花や鳥

 今回発見されたモザイク画には、狩猟の様子や獲物、魚、かごに入った花々、花瓶、鳥などが描かれている。

 掘削を行った責任者は、「モザイク画に描かれた絵の質の高さは、非常に発達した芸術的能力があったことを示している」と声明で述べている。(c)AFP