【11月16日 AFP】(一部更新)フランス検察当局は16日、パリ(Paris)連続襲撃事件の実行犯をさらに2人特定したと発表した。シリア人とフランス人の男で、仏人の男は過去に「テロ」謀議で起訴されたことがあったという。

 1人は、パリ郊外のスタジアム、スタッド・ド・フランス(Stade de France)の外で自爆した人物で、シリア・イドリブ(Idlib)出身のアハマド・モハメド(Ahmad Al Mohammad)容疑者とみられている。検察当局の声明によれば、遺体の近くで発見されたシリア国籍のパスポート(旅券)が本物だとの確証はまだないが、指紋を照合した結果、10月にギリシャで登録されたものと一致したという。

 2人目は、パリ郊外ドランシー(Drancy)出身で、89人が死亡したコンサートホール「バタクラン(Bataclan)」での襲撃に関与したサミ・アミムール(Samy Amimour)容疑者(28)。対テロ捜査関係者には、イエメンで未遂に終わった「テロ計画の共謀により、2012年10月19日に起訴された」ことが知られており、13年に観察処分に違反したため国際逮捕状が出されていた。

 アミムール容疑者の家族は、13日の事件の前にAFPが行ったインタビューで、同容疑者は13年にシリアに渡ったと答えていた。同容疑者の家族のうち3人は16日朝、警察に拘束されている。(c)AFP