【11月16日 AFP】フランスの首都パリ(Paris)での連続襲撃事件を受け、仏警察当局はこれまでに全国150か所以上で、イスラム過激派とみられる人物を対象とした家宅捜索を行った。マニュエル・バルス(Manuel Valls)首相が16日、発表した。

 パリの警察筋によると、16日の夜明け前にはパリ郊外ボビニー(Bobigny)を含む全国「数十か所」で家宅捜索が実施された。

 また南東部リヨン(Lyon)では13件の家宅捜索が行われ、5人が逮捕されたほか、ロケット弾発射装置1基、カラシニコフ銃1丁、複数の防弾チョッキや拳銃、戦闘用装備などの武器が押収された。

 さらに南部トゥールーズ(Toulouse)で少なくとも3人、アルプス地方のグルノーブル(Grenoble)でも少なくとも6人が逮捕され、銃や現金が押収されたと、それぞれ地元当局やメディアが伝えている。

 129人が死亡、350人以上が負傷した13日の連続襲撃事件後、フランスでは非常事態が宣言され、警察の捜査権限が拡大されている。(c)AFP