【11月16日 AFP】トルコ政府高官は15日、仏パリ(Paris)の連続襲撃事件と同日にイスタンブール(Istanbul)で計画されていた「大規模な」攻撃を当局が阻止したことを明らかにした。

 同高官が匿名を条件にAFPに語ったところでは、警察はパリ連続襲撃事件が起きた13日、イスタンブールで5人を拘束。うち1人は、「ジハーディ(聖戦士)・ジョン(Jihadi John)」の通称で知られるイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」メンバーのモハメド・エムワジ(Mohammed Emwazi)容疑者に近い人物とされるエイネ・レスリー・デイビス(Aine Lesley Davis)容疑者だった。米政府は、エムワジ容疑者が、最近の無人機攻撃によって死亡したとみている。

 デイビス容疑者は、エムワジ容疑者と同じ英国人で、シリアで外国人人質らの看守役を務めていた。英ロンドン(London)生まれのイスラム教徒で、後にイスラム過激主義に傾倒。英メディアによって以前から、シリア領内のISネットワークの重要人物と指摘されていた。

 トルコ高官によると、同国の当局は現在、未遂に終わった攻撃計画と、129人が死亡したパリの連続襲撃事件との関連性について調べを進めている。(c)AFP/Fulya OZERKAN