【11月15日 AFP】フランスのパリ(Paris)で13日夜に起きた連続襲撃事件を受け、同国西部のボルドー(Bordeaux)で開催中の15-16フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第4戦のエリック・ボンパール杯(Trophee Eric Bompard 2015)が中止となった。

 フランス・アイススポーツ連盟(FFSG)のディディエ・ガイアゲ(Didier Gailhaguet)会長は、「残念ですが、緊急事態でフランスが喪に服しているため、フランス政府がエリック・ボンパール杯の中止を決定したことをお知らせします」とコメントした。

 13日に開幕した大会は、女子ショートプログラム(SP)でグレイシー・ゴールド(Gracie Gold、米国)が、男子ショートプログラム(SP)で宇野昌磨(Shoma Uno)がそれぞれ首位に立ち、女子では世界王者のエリザベータ・トゥクタミシェワ(Elizaveta Tuktamysheva、ロシア)、男子ではソチ冬季五輪銀メダリストのパトリック・チャン(Patrick Chan、カナダ)がともに5位と苦しんでいた。

 国際スケート連盟(ISU)のピーター・クリック(Peter Kric)氏によると、SPでの順位を最終的なポイントに反映させる案をISUの審議会へ持ち込むという。

 各選手はGPシリーズ2戦に出場し、上位6選手が12月10日から13日にスペイン・バルセロナ(Barcelona)で行われるGPファイナルに進出する。

 ツイッター(Twitter)を利用して、その衝撃を伝えた選手もいた。ゴールドは、「心が痛みます。#パリのために祈ろう #平和のために祈ろう」とつぶやいた。アイスダンスに出場するカナダのパイパー・ギレス(Piper Gilles)は、「少し情報を更新。私たちはみんな無事で、別条なしです。パリの襲撃を悲しんでいます。これに比べれば、スケートすることはたわいもないことです」と書き込んだ。

 第5戦のロシア杯(Rostelecom Cup 2015)はモスクワ(Moscow)で20日から22日にかけて開催される。(c)AFP