【11月14日 AFP】サッカー国際親善試合、フランス対ドイツの注目の一戦は13日、パリ(Paris)北郊にあるスタッド・ド・フランス(Stade de France)で行われ、試合前半にスタジアムの外から2度の爆発音が響いたものの試合は最後まで行われ、フランスが2-0で勝利した。

 この爆発はその後、同日夜にパリで発生し、100人以上の死者を出した連続襲撃事件と関連していることが明らかとなった。

 スタジアムの外から激しい爆発音が鳴り響くと、試合を観戦していたフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は、パリ中心部での銃乱射とコンサートホール「バタクラン(Bataclan)」での立てこもり事件が報じられる中、スタジアムを後にしている。

 その中でも約8万人の観客は、前後半の終了間際にオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)とアンドレ・ピエール・ジニャック(Andre-Pierre Gignac)が挙げた得点に歓喜したが、スタジアム周辺の警戒が強化されると、試合後には若干の混乱が生じた。

 スタジアムの出口が制限されたため、多くのファンはピッチに流れ込むことになったが、大きなパニックが起きることはなかった。

 なお、試合前日にドイツ代表は、爆破予告があった宿泊先のホテルから避難する騒ぎがあったが、試合は予定通り行われ、フランスはドイツに0-1で敗れたW杯ブラジル大会(2014 World Cup)準々決勝の雪辱を果たしている。(c)AFP