【11月13日 AFP】イラクのクルド人部隊は12日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からの北部の町シンジャル(Sinjar)奪還を目指した大規模作戦を開始した。米国主導の有志国連合も、空爆で作戦を支援している。

 作戦には最大7500人のクルド人戦闘員が参加。クルド人部隊はこれまでに、ISの主要補給路の遮断に成功した。補給路が永久的に遮断されれば、イラクとシリア両国の広範囲を制圧し「カリフ制国家」樹立を宣言したISは、イラク北部とシリア間の戦闘員と物資の移動が困難になる。

 ISはシンジャルで少数派ヤジディー(Yazidi)教徒の殺害、奴隷化、レイプなどの残虐行為を繰り返しており、町奪還に成功すれば象徴的な大勝利となる。(c)AFP