【11月12日 AFP】UCIロード世界選手権(UCI Road World Championships)の元王者で、北京五輪の男子個人タイムトライアルで金メダルを獲得したスイスのファビアン・カンチェラーラ(Fabian Cancellara)が11日、2016年シーズン限りでの現役引退を表明した。また、リオデジャネイロ五輪にも出場しないことを明かしている。

 スイス・チューリヒ(Zurich)で開催されたセレモニーに出席した34歳のカンチェラーラは、「自転車は私の人生そのものではなく、ほんの一部に過ぎない。リオ五輪は私のプログラムには入っていない」と語った。

「スパルタカス(Spartacus)」の愛称で知られるカンチェラーラは、世界選手権の男子個人タイムトライアルで4度優勝し、E3ハレルベーク(E3 Harelbeke)とパリ~ルーベ(Paris Roubaix)をそれぞれ3度制するなど、数々のタイトルを獲得している。

 また、ツール・ド・フランス(Tour de France)で通算8度ステージ優勝を果たしているカンチェラーラは、マイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を29回獲得しているが、今年はレース中の落車で脊椎を骨折し、大会を途中棄権している。

 2001年にプロに転向したカンチェラーラは、2014年にトレック・ファクトリー・レーシング(Trek Factory Racing)に加入し、3年契約を結んでいた。(c)AFP