航空機の追跡に衛星を利用、国連機関の会議で合意
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【11月12日 AFP】国連(UN)の専門機関、国際電気通信連合(ITU)主催の世界無線通信会議(WRC)に出席した各国代表は11日、衛星を使って航空機を追跡するシステムを導入することで合意した。昨年3月に消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便のような事態が繰り返されるのを防ぐための解決策を探ることができるかもしれない。
今回の合意は、地上のレーダーに頼っている現行の民間飛行追跡システムの向上を目指したもの。
ITUは合意について、乗客乗員239人を乗せたMH370便がマレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)から中国・北京(Beijing)に向かう途中に消息を絶ったことを受けてのものであることを声明で明確にしている。
同会議には、160か国以上の代表らが出席した。
ITUによると、航空機から地上局に信号を送るために使用されていた周波数帯は今後、航空機から衛星に送信できるようになるという。
ITU無線通信局のフランソワ・ランシー(Francois Rancy)局長は、この変更によって、「世界のどこでも航空機のリアルタイムの追跡」が可能となると述べている。
新システムの導入は2017年に完了する予定。(c)AFP