【11月11日 AFP】フランス北西部ブルターニュ(Brittany)地方の村にある教会で、司祭がキリスト像を破壊し、信者の間に衝撃が広がっている。司祭は仕事上のストレスや疲れが原因だったとしている。

 キリスト像を壊したのは、プレスタン・レ・グレーブ(Plestin-les-Greves)村のジャンジャック・ルロワ(Jean-Jacques Le Roy)司祭(55)。宗教芸術委員会が5日に教会を訪問した際、像を地面に投げつけ「これで一つ減った!」と叫んだという。

 ジェラール・ニコル(Gerard Nicole)司教総代理によると、ルロワ司祭はこの種の彫像様式に不満を持っていた。地元メディアによると、同司祭は結婚予定の男女の前で宗教像を破壊したこともあるという。

 一方、ルロワ司祭は、自身の行動は意図的なものではないとし、像が壁にしっかりと取り付けられているかどうかチェックしようとした際に強く押しすぎたと弁明。「司祭はあらゆる所から呼ばれるが、その人数は限られている。一定の疲れや苛立ち、ストレスがあり、それらがあの時、一気に押し寄せた」とAFPに語った。

 同司祭はその場にいた人々に謝罪したが、信徒らは司教に苦情の手紙を送った。(c)AFP