【11月10日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、自身のドキュメンタリー映画が公開された9日の記者会見で、自分の人生とキャリアを映画化したことについて後悔はないと語った。

 故アイルトン・セナ(Ayrton Senna)氏や故エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)氏の映画を手掛けたチームによる『RONALDO/ロナウド(Ronaldo)』では、レアル・マドリードで欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)を制覇した2014年から、通算3度目の世界最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」を受賞した2015年1月までのロナウドの人生が描かれている。

 映画の中では、ロナウドの母親であるドロレス・アヴェイロ(Dolores Aveiro)さんが同選手を中絶しようとしたことを告白している一方で、ロナウドも、兄弟や亡くなった父親がアルコール依存症に苦しんでいたことを赤裸々に語っている。

 レアルのスーパースターであるロナウドは、息子の母親について名前を公表しないという決意を守り通しているが、映画の内容が赤裸々すぎるか問われると、「そうかもね。だけど、僕はただ楽しんでいただけだよ」と答えた。

「何も後悔していないし、信じられない気持ちだ。何かやるたびに周囲は批判の材料を探そうとするけど、それはいつものことさ」

 作品の中では、ロナウドが「自分の後継者」と呼ぶ5歳の息子と自宅で楽しむ姿や、代理人を務めるホルヘ・メンデス(Jorge Paulo Augustino Mendes)氏など友人とくつろぐ姿など、数か月にわたる同選手のプライベートが映し出されている。

 ポルトガル代表の主将で30歳のロナウドは、バロンドール受賞にこだわっていることも明かしている。同賞では、最大のライバルであるFCバルセロナ(FC Barcelona)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が4年連続でトロフィーを手にしたあと、ここ2年間はロナウドが獲得している。

 ロナウドはアルゼンチン代表のメッシについて、「彼のことは、ライバルではなく人として見るようになってきた」とし、「だけど、僕らは常にどちらが優秀か激しく競い合っているんだ」と語った。

 サッカー界では友人が少ない「孤独な人間」と自称するロナウドは、息子の母親に関する憶測について、「誰にも話したことはないし、これからも話すつもりはない」と強調した。