【11月9日 AFP】(一部更新、写真追加)ミャンマーで8日行われた民政移管後初となる総選挙で、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏率いる最大野党・国民民主連盟(NLD)は9日、獲得議席数が改選対象議席の70%を超える見込みだと発表した。実現すれば、軍を後ろ盾とする与党からの政権奪取が可能になる。

 NLDの広報を担当するウィン・テイン(Win Htein)氏は、AFPに対し「われわれは全土で70%以上の議席を獲得する見込みだ。ただし、選挙管理委員会の公式発表はまだ出ていない」と述べた。

 NLDが改選対象の67%を獲得すれば、議会の過半数を占め、軍が任命する議席25%を合わせても与党・連邦団結発展党(USDP)の勢力を上回る。

 一方、同日に最大都市ヤンゴン(Yangon)のNLD本部バルコニーから支持者らにあいさつしたスー・チー氏はやや慎重で、ミャンマーでの歴史的な選挙におけるNLD勝利を示唆しながらも、結論付けるのは時期尚早だとの見方を示した。

 スー・チー氏は笑みをたたえつつ、NLDの候補者たちを「祝福するのは、今ではない」と述べた後、「わたしが口にしなくても、ミャンマーの人びとは選挙の結果を予測できているでしょう」と付け加えた。

 NLDが総選挙に参加するのは25年ぶりで、8日の投票終了後には優勢との見通しに支持者らが夜通し熱狂し踊る姿が見られた。(c)AFP/Hla-Hla HTAY