【11月7日 AFP】1960年代に放送された「バットマン(Batman)」のテレビシリーズで有名になった、火を噴く黒い車「バットモービル(Batmobile)」をデザインしたジョージ・バリス(George Barris)氏が米ロサンゼルス(Los Angeles)で5日、死去した。息子のブレット氏がフェイスブック(Facebook)で明らかにした。89歳だった。

「カスタマイズの王」として知られたバリス氏は、自宅で就寝中に亡くなったという。ブレット氏は「こんな投稿をするのは残念だが、伝説的な車のカスタマイズ王として知られた私の父、ジョージ・バリスが、天空にある大きなガレージに行ってしまった」と投稿した。

 バリス氏は「バットモービル」以外にも、1959年のアルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)監督作品『北北西に進路を取れ(North by Northwest)』や、60年代の米テレビドラマシリーズ「マンスターズ(The Munsters)」、「ビバリー・ヒルビリーズ(The Beverly Hillbillies)」、「ザ・モンキーズ(The Monkees)」、80年代の「ナイトライダー(Knight Rider)」などに登場する車両も手掛けた。

 2013年には、バリス氏が手掛けた「バットモービル」がオークションに出品され、400万ドル(約4億9000万円)以上で落札された。バリス氏が1945年にロサンゼルスで設立した車のカスタマイズ会社は、今も営業を続けている。(c)AFP