【11月6日 AFP】紅海(Red Sea)に面したエジプトのリゾート、シャルムエルシェイク(Sharm el-Sheikh)を出発したロシアの旅客機が先月31日に墜落し、乗客乗員224人全員が死亡したことについて、爆弾が原因だった可能性があるという見解を表明した英政府は5日、同地を訪れている英国人観光客を帰国させるため、同地の空港発の航空便の運航を6日に再開させると発表した。

 英政府は、シャルムエルシェイクを出発したばかりの同旅客機が墜落した原因が爆弾だった可能性があると断定し、4日夜以降同地から英国へ向かう航空便の運航停止を指示していた。

 デービッド・キャメロン(David Cameron)首相の報道官は、「政府は航空各社と協議した上で、シャルムエルシェイクから本国へ向かう航空便の運航をあす(6日)再開することを決定した」と発表した。

 また同報道官は、「保安強化のため、乗客には手荷物の持ち帰りのみを許可し、他の荷物については別途輸送する」と述べた。

 一方、英国からシャルムエルシェイクへ向かう旅客機の運航は引き続き見合わされる。英外務省はやむを得ない場合を除き、同地の空港発着の渡航中止を勧告している。

 格安航空会社イージージェット(easyJet)とモナーク・エアラインズ(Monarch Airlines)は6日、同地に滞在しているとされる約2万人の英国人観光客を帰国させるため、合わせて15便の運航を計画している。(c)AFP