【11月3日 AFP】豪カンタス航空(Qantas Airways)は機体を黒く塗りつぶすことは免れたものの、2日、同国とニュージーランドを結ぶタスマン(Tasman)海横断便に搭乗した乗務員らがラグビー・ニュージーランド代表チームのジャージーを着て業務にあたった。ラグビーW杯の試合結果をめぐる賭けに負けてのことだ。

 先月31日に行われたW杯の決勝戦で、ニュージーランド代表は34-17でオーストラリア代表を下した。しかしその時すでに、ニュージーランド航空(Air New Zealand)とカンタス航空の間では、「AirlineWager」と称する冗談混じりの賭けがツイッター(Twitter)上で進行していた。

 ニュージーランド航空は当初、オーストラリア代表が負けた場合には、機体を真っ黒に塗るようカンタス航空に提案。これを受けてカンタス航空は、オーストラリア代表のユニホーム色に塗ったニュージーランド航空機の写真に、「黒だとあっさりしすぎだから、金色のひと塗りが必要では」といったコメントを添えてやり返した。

 最終的には、負けた航空会社の乗務員が、決勝戦の翌日に相手チームのユニホームを着るということで決着した。

■今でもワラビーズを愛しているけれど…

 そして2日、歓喜に沸くニュージーランド航空の従業員からは、「今日、カンタスはいいプレーをしてくれた。『AirlineWager』の取り決め通り、オールブラックスのジャージーを着て搭乗してくれた」といったコメントがツイッターに投稿された。

 カンタス航空も、シドニー(Sydney)発オークランド(Auckland)行きのQF143便で、機長や副操縦士、乗務員らが黒いジャージーを着て業務にあたったことを認めた。

 カンタス航空は、フェイスブック(Facebook)の公式ページで、「今でもワラビーズ(ラグビー・オーストラリア代表の愛称)を愛している。でも賭けは賭けだから」と負けを認めている。(c)AFP