【11月2日 AFP】第46回世界体操競技選手権(46th World Artistic Gymnastics Championships)は1日、英グラスゴー(Glasgow)で種目別決勝が行われ、内村航平(Kohei Uchimura)が男子鉄棒で優勝を飾った。

 内村は、今大会で日本の37年ぶりの団体総合制覇に貢献したほか、個人総合では前人未踏の6連覇を達成しており、これが世界選手権で通算10個目の金メダルとなった。

 五輪の個人総合も制している内村は、ベラルーシのビタリー・シェルボ(Vitaly Scherbo)氏が世界選手権で樹立した金メダル12個、メダル通算23個の記録も視野に入っていることだろう。

 団体総合の決勝では鉄棒から落下する痛恨のミスを犯した内村だが、この日は15.833点をマークするクリーンな演技を見せた。

 2位には、15.700点を獲得した米国のダネル・レイバ(Danell Leyva)、3位には、15.600点でキューバのマンリケ・ラルドゥエト(Manrique Larduet)が入った。

 それでも内村は、「細かいミスを犯したので、金メダルに手が届く演技とは思わなかった」と振り返っており、金メダル獲得を「幸運」と表現した。

 また、来年のリオデジャネイロ五輪では「16点以上」を記録する必要があると目標を掲げ、「日本国旗が3回以上掲揚されるのを見たい」と抱負を語った。(c)AFP