【10月31日 AFP】2016年からフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するハース(Haas)は30日、元ザウバー(Sauber)のエステバン・グティエレス(Esteban Gutierrez)を来季のドライバーに起用すると発表した。

 15F1第17戦メキシコGP(Mexican Grand Prix 2015)の決勝を11月1日に控える中、メキシコ市(Mexico City)のソウマヤ美術館(Soumaya Museum)で行われた会見では、F1界の公然の秘密が発表された。

 メキシコ出身のグティエレスは、米ノースカロライナ(North Carolina)州のカナポリス(Kannapolis)を拠点とするハースでロマン・グロージャン(Romain Grosjean)とコンビを組む。現在グティエレスは、米国に拠点を置くチームとして約30年ぶりの登場となったハースの技術パートナーであるフェラーリ(Ferrari)の第3ドライバーを務めている。

 チームの創設者でもあるジーン・ハース(Gene Haas)会長は、「フェラーリとの関係からエステバンを知ることになり、そこでの役割を果たして得た成功を目にして、われわれのチームにとって彼が素晴らしい選択肢であることが明らかになった」と語った。

「彼は若くハングリーながら、経験が不足しているわけではない。F1のスケジュールを丸2年こなしてかなりしっかりとしたレース経験を積み、今季はフェラーリの第3ドライバーとして、F1界でこれほどの力を持つチームの手法を直に目にすることを許されている」

 グティエレスは、来年2月22日から25日にかけてカタロニア・サーキット(Circuit de Barcelona-Catalunya)で行われる合同テストで、初めてハースのマシンを駆ることになる。

 2013年にザウバーでF1デビューを飾ったグティエレスは、同年は日本GP(Japan Grand Prix 2013)で自己最高位の7位を記録した。翌年も同チームに残留したグティエレスだったが、シーズン中は長らく苦しみポイントを獲得することはできなかった。(c)AFP