【10月31日 AFP】4年にわたって記録的な干ばつと闘っている米カリフォルニア(California)州で、州が定めた水使用量の削減目標を達成できなかったとして30日、高級住宅地ビバリーヒルズ(Beverly Hills)をはじめ4つの地区に同州で初めて罰金が科された。

 罰金を科されたのはビバリーヒルズ、砂漠の中にあるインディオ(Indio)、レッドランズ(Redlands)、コーチェラ(Coachella)の4地区で、罰金額は6万1000ドル(約740万円)。

 カリフォルニア州水資源管理委員会(California State Water Resources Control Board)のクリス・キャリガン(Cris Carrigan)委員長によれば今年6月以降、罰金を科された4地区は合わせて約23億ガロン(約870万立方メートル)の水を浪費した。各区とも削減が達成できなければ、現在1日当たり500ドル(約6万円)の罰金が同1万ドル(約120万円)まで膨れ上がる可能性がある。

 一方、カリフォルニア州全体では今年6月以降、28.1%の水使用量削減に成功している。容積にして2534億ガロン(約9億5920万立方メートル)で、これは同州が来年2月までの達成目標とした量の65%に相当する。

 ジェリー・ブラウン(Jerry Brown)知事は今年、州内の自治体に2013年比で平均25%の削減を求めた。しかし、多くの著名人が住むビバリーヒルズや近隣のベルエア(Bel Air)地区ではそうした要請に応じない人もおり、批判を浴びている。

 ベルエアのある住民の1年間の水使用量は、90世帯分に相当する1180万ガロン(約4万4700立方メートル)だった。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の最近の調査によれば、富裕層の住む地区では他の地区の3倍の水を使っているという。ビバリーヒルズ当局は30日に声明を出し、節水目標の達成に苦心しており、10月から懲罰的追加料金制度を始めたとしている。(c)AFP