【10月31日 AFP】米政府は30日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」掃討作戦の一環として、シリアに少数の地上特殊部隊を派遣することを明らかにした。

 地上特殊部隊派遣の決断は、1年以上にわたり続いている米主導の空爆にもかかわらず、シリアの一部地域を掌握し続けるISへの掃討作戦が一層強まることを意味している。

 ホワイトハウスのジョシュ・アーネスト(Josh Earnest)大統領報道官は、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領が地上部隊を派遣しない公約を撤回したのではとの批判に対し、「シリアにおけるわが国の戦略は変わっていない。地上部隊は戦闘任務のために派遣されるわけではない」と述べた。

 米政府関係者によると「50人以下」の地上特殊部隊は、まず米政府が支援するクルド人部隊が一部を掌握するシリア北部に派遣されるという。また、IS掃討作戦の強化を視野に、トルコ南部のインジルリク空軍基地(Incirlik Air Base)にA10対地攻撃機とF15戦闘機を配備する予定だという。(c)AFP/Dave Clark with Andrew Beatty