【10月30日 AFP】世界で最も乾燥した地といわれるアタカマ砂漠（Atacama Desert）が今、色とりどりの花々で覆われている。異常気象の原因となるエルニーニョ（El Nino）現象の副産物だ。

　太平洋（Pacific）の中央部で周期的に海水温が上昇するエルニーニョ現象は、今年は特に厳しい影響をもたらしており、世界各地で干ばつや洪水が相次いでいる。しかし、チリ北部の広大な砂漠では、数千種類の花々が、ここ数十年というもの目にすることのなかった密度で鮮やかに咲き誇っている。

　いつもは荒涼とした風景が広がるアタカマ砂漠だが、この時期の気温は40度を超える。

　アタカマ大学（University of Atacama）で砂漠について研究するラウル・セスペデス（Raul Cespedes）氏は、「今年はとりわけ素晴らしい。まとまった降雨のおかげで、おそらく過去40年～50年で最も壮観な眺めが出現した」と語った。(c)AFP/Jaime Esquivel