【10月30日 AFP】時代遅れのがらくたとして手放された「ドンキーコング(Donkey Kong)」や「パックマン(Pac-Man)」など懐かしのテレビゲームソフトが今、東京・秋葉原で再び新たな命を得ている。子ども時代をよみがえらせてくれる名作ゲームを探し求める熱烈な外国人ファンが増えているのだ。

 中古ゲーム販売店「スーパーポテト(Super Potato)」の店内は、「ゼルダの伝説(Legend of Zelda)」のフィギュアから、完璧な状態で包装されたセガ(Sega)の家庭用ゲーム機「メガドライブ(Mega Drives)」まで、ありとあらゆるゲーム製品であふれ、天井からは「スーパーマリオ(Super Mario)」のおもちゃがぶら下がっている。

 壁際に並べられた画面からはゲームのテーマ曲が絶えず流れている。英国人のマットさん(35)はAFPに、「僕たちの世代を示すもので、みんなが熱中していた。コンピューターゲームが初めて登場したあの時代、ゲームに並ぶものはなかった」と話した。休暇を利用して日本にやって来た目的の一つは、レトロゲームを買うことだったという。

 今年は、ビンテージゲームが注目を浴びている。パックマンやスーパーマリオの誕生を記念する大規模イベントが催され、懐かしのゲームキャラクターたちが登場するハリウッド映画『ピクセル(Pixels)』は、世界で2億ドル(約240億円)超の興行収入を記録した。

 任天堂(Nintendo)やセガなどのゲーム大手の本拠地である日本はこれまでゲームファンにとってのパラダイスだった。そして今、東京は世界中のビンテージゲーム収集家が集まる中心地になりつつある。

 秋葉原の人通りの多いネオン街にあるレトロゲーム・漫画販売店「まんだらけ(Mandarake)」の店員によると、ここ5年間で外国人客の数は急増している。客層は主に30~50代で、懐かしさを求めたり、幼いころに始めたコレクションを増やしたりするためにゲームを購入していくのだという。