【10月29日 AFP】第46回世界体操競技選手権(46th World Artistic Gymnastics Championships)は28日、英グラスゴー(Glasgow)で男子団体総合決勝が行われ、日本は37年ぶりとなる優勝を飾った。

 個人総合5連覇中の内村航平(Kohei Uchimura)と田中佑典(Yusuke Tanaka)が最終種目の鉄棒で落下したものの、2位の英国に0.473点差をつけて金メダルを手にした。団体6連覇中だった中国は3位に終わった。

 ゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目を終えて日本は270.818点とし、2位に入った英国は270.345点で同国としては団体戦初となるメダルを獲得した。中国は269.959点だった。

 5種目目まではミスのない演技を見せていた26歳の内村だったが、鉄棒の演技を開始すると同時にマックス・ウィットロック(Max Whitlock)が残したゆかの結果で、英国がタイトルを狙える位置につけたことで観客からわき起こった歓声に、常に持ち続けている冷静さを失って落下した。

 しかし昨年大会は0.1点差で中国に敗れた日本は、1978年大会以来となる通算6度目の栄誉を手にした。

 29日と30日に行われる個人総合で6連覇を目指す内村は「今回はいくつかミスを犯してしまった。次回は一つもミスのない演技をしたい」とコメントしている。

 2007年以降、中国は大会を6連覇して2度の五輪で金メダルを獲得しており、その度に日本は銀メダルに甘んじていた。(c)AFP