【10月27日 AFP】在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は26日、シリア中部の古代都市パルミラ(Palmyra)で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が拘束していた3人を3本の円柱遺跡に縛り付け、柱ごと爆破して「処刑」したと発表した。

 同団体のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、ISは25日、「パルミラとその周辺から身柄を拘束し連行してきた3人を円柱に縛り付け」、その3本の柱を「爆破し処刑した」という。

 パルミラの活動家によると、ISは殺害された3人の身元や殺害の理由について地元住民に公表していない。またパルミラの別の活動家はAFPに対し、「ISはメディアの注目をひくためにこんなことをやっている。自らの凶悪性を誇示し、世間の耳目を集めるためだ」と話した。

 ISは、イスラム教出現以前の遺物を、破壊すべき偶像崇拝とみなしている。(c)AFP