【10月24日 AFP】ナイジェリア北東部の2か所のモスク(礼拝所)で23日、それぞれ爆発が起き、少なくとも55人が死亡、100人以上が負傷した。

 最初の爆発は、午前5時(日本時間同日午後1時)過ぎ、ボルノ(Borno)州の州都マイドゥグリ(Maiduguri)のジダリ(Jidari)地区で起きた。マイドゥグリは、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」が2002年に結成された場所だ。

 ナイジェリア軍の対武装勢力の活動に協力している地元の自警団員らによると、ジダリのモスクで起きた爆発は2回。確認した遺体は28人で、それ以外に、特に遺体の損傷が激しいことから判断できた犯人と思われる2人の遺体もあったという。さらに20人以上が負傷しているという。

 一方、ナイジェリア国家危機管理庁(NEMA)は、死者6人、負傷者17人と発表。病院関係者は死者数を19人としている。

 この自警団員らによると、2回の爆発後、爆発をたたえるようなそぶりをみせていたところを目撃された2人が逮捕され、取り調べのため軍に引き渡されたという。

 アダマワ(Adamawa)州ヨラ(Yola)のジメタ (Jimeta)地区では、最近完成したばかりのモスクで午後2時ごろ、イマームと呼ばれるイスラム教の指導者が最初の説教を終えた直後に爆発が起きた。

 NEMAによると、爆発により少なくとも27人が死亡した。また、ヨラのNEMA関係者によると、116人が市内の2つの病院で治療を受けている。(c)AFP/Bukar HUSSAIN