【10月26日 AFP】15-16フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ開幕戦、スケート・アメリカ(Progressive Skate America 2015)は24日、米ウィスコンシン(Wisconsin)州ミルウォーキー(Milwaukee)のUWミルウォーキー・パンサーアリーナ(UW-Milwaukee Panther Arena)で男女シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、15歳のエフゲニア・メドベデワ(Evgenia Medvedeva、ロシア)と、地元のマックス・アーロン(Max Aaron)が優勝を飾った。

 世界ジュニア女王のメドベデワは、FSでゴールドに次ぐ2番目の得点だったものの、ショートプログラム(SP)との合計では206.01点で、ゴールドの202.80点を上回った。

 23日のSP終了後、メドベデワは2位のゴールドに5点以上の差をつけていたが、FSでも3回転フリップとトーループのコンビネーションなどジャンプを次々と成功させた。ダブルアクセルで転倒したメドベデワは、ここでのコンビネーションに失敗したため、次のジャンプを3連続のコンビネーションに変更。これが奏功して、金メダルを獲得した。

 大胆なプログラム変更について、メドベデワは「何か間違えたときは、次に何をしなければならないか考えるの」とすると、「一歩先のことを考えなければならない。コーチと私は、何かがあったときのために対策を話し合っている。よくあることだし、そのときは即座に変えなければならない。自分が何をすべきか分かっているし、今回もそれを実践した」とコメントしている。

 ゴールドは、『火の鳥(The Firebird)』に合わせて圧巻の滑りを見せたが、3回転を予定していたジャンプが2回転になるなど、わずかなミスがあった。

「最後のジャンプ(サルコー)を跳んだとき、トーピック(ブレードの先端)が少し滑ってしまって、成功させるのに十分なものができなかった」と振り返ったゴールドは、前日のSPでもジャンプが2回転になるミスがあり、メドベデワの完勝を許してしまった。

 世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2015)の銀メダリスト宮原知子(Satoko Miyahara)は、『ため息(Un Sospiro)』に合わせた演技の途中、3回転ルッツで転倒し、合計188.07点で3位だった。