【10月23日 AFP】15-16フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズが、23日に米ミルウォーキー(Milwaukee)で開幕する。スケート・アメリカ(Progressive Skate America 2015)には、宮原知子(Satoko Miyahara)、ロシアのユリア・リプニツカヤ(Julia Lipnitskaia)、そして地元の期待を背負う米国のグレイシー・ゴールド(Gracie Gold)が出場することになっており、初戦から激しい戦いが予想される。

 世界選手権(ISU World Figure Skating Championships)で3度の優勝経験がある25歳の浅田真央(Mao Asada)が競技復帰を飾る今季、17歳の宮原の成長に注目が集まる。

 3度目の世界選手権制覇を果たした2014年、浅田は1年間の休養を表明。今年に入って現役の続行を宣言すると、GPシリーズでは11月6日~8日に行われる第3戦の中国杯(Audi Cup of China 2015)と、同月27日~29日に長野で開催される第6戦のNHK杯(NHK Trophy 2015)にエントリーしている。

 浅田が不在の間、宮原は上海(Shanghai)で行われた世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2015)でロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ(Elizaveta Tuktamysheva)に次ぐ銀メダルを獲得。GPシリーズでは、スケート・アメリカとNHK杯に出場することになっている。

 今月初めに行われた日本、北米、欧州によチーム対抗戦、ジャパンオープン(Japan Open 2015)のフリースケーティング(FS)で、浅田に次ぐ2位の得点をマークした宮原は、22歳の今井遥(Haruka Imai)、19歳の中塩美悠(Miyu Nakashio)と共に、ウィスコンシン(Wisconsin)州の会場で演技を披露する。

 一方、ジャパンオープンで出場6選手中最下位に終わったゴールドは、来年3月28日開幕の世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2016)が地元ボストン(Boston)で開催されることもあり、気合を入れてシーズンに臨むことだろう。

 17歳のリプニツカヤは、欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2014)制覇や、ソチ冬季五輪の団体戦での金メダル獲得など、圧倒的な強さを誇った五輪シーズンの感覚を取り戻し、ロシア選手権で9位に終わった昨季の雪辱を果たしたいと考えていることだろう。