【10月22日 AFP】南米エクアドルをはじめとする国際的な科学者のチームは21日、エクアドル沖のガラパゴス諸島(Galapagos Islands)でゾウガメの新種を特定したと明らかにした。

 エクアドル環境省は声明で、新種のゾウガメの生息数は数百頭程度に限られると語った。

 専門家らは長い間、ガラパゴス諸島のサンタクルス島(Santa Cruz Island)に生息するゾウガメの2つの個体群を同種とみていたが、遺伝子検査の結果、島の東側に住むゾウカメは異種だと判明したという。

 米エール大学(Yale University)の研究チームは、ピンタ島(Pinta Island)で発見されたガラパゴスゾウガメの亜種、ピンタゾウガメの最後の1頭、「ロンサム・ジョージ(Lonesome George、独りぼっちのジョージ)」の世話を長年にわたってしていたファウスト・ジェレナ(Fausto Llerena)さんの名にちなんで、新種を「Chelonoidis donfaustoi(ナンベイリクガメ属ファウストガメ)」と名付けた。ロンサム・ジョージは2012年6月に死んでいる。

 調査は2012年、科学者2人が「甲羅の形成を考えると、これらのカメは異なる種に属しているとすべきだ」と指摘したことから開始された。(c)AFP