【10月20日 AFP】19日に投開票されたカナダの総選挙(下院338議席)でジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)氏(43)率いる野党・自由党(Liberal Party)が圧勝し、スティーブン・ハーパー(Stephen Harper)首相(56)率いる与党・保守党(Conservative Party)は惨敗を喫した。

 カナダ公営放送局のカナダ放送協会(CBC)や民放CTVによると、自由党は170議席以上を獲得して、単独政権を樹立する見込み。一方、保守党は大敗を受け、ハーパー首相の党首辞任を発表した。

 今回の激しく長い選挙戦の期間中、カナダの世論は大きく揺らいだが、直近の世論調査では自由党が保守党を8ポイント、リードしていた。

 勝利した自由党のジャスティン・トルドー党首は、「現代カナダの父」と目され今も人気が高い元首相、故ピエール・トルドー(Pierre Trudeau)氏の長男。「政権交代だけではなく、より良い政府への変化」を公約に掲げた。

 06年に首相に就任したハーパー氏は今回、4期目を目指したが、政権交代を強く望む世論と、ハーパー氏の就任以来最低となった支持率にトルドー氏が乗じて勝利した。(c)AFP