【10月17日 AFP】英国と欧州大陸を結ぶ高速鉄道ユーロスター(Eurostar)が発着する英ロンドン(London)のセント・パンクラス駅(St Pancras Station)で16日、約250人が移民への支援を訴えるデモを行い、血液を模した赤い液体を床にまくなどした。

 赤い液体は、英仏海峡トンネル(Channel Tunnel)を抜けて英国に入国しようとして命を落とした移民たちを追悼するもので、デモの参加者らは「おまえたちの国境が殺した」「人々を守れ、国境はいらない」などと書かれた横断幕などを掲げ、1時間ほど抗議を続けた。

 このデモの影響で一時、列車に乗れない乗客が出るなどして出発便数本に遅れが生じた。

 英仏海峡トンネルのフランス側の出入り口がある北部カレー(Calais)近郊では15日、トンネル近くの高速道路でシリア人の移民が車にはねられて死亡する事故が起きている。今年6月以降、カレーから英国に渡ろうとして死亡した移民はこれで15人となった。(c)AFP