■間引きは「科学的に有効」

 動物愛護団体「国際人道協会(Humane Society InternationalHSI)」欧州支部の広報担当者は同園を、死んだライオンを使って「背筋の凍る見せ物」をしており、その原因は動物園でネコ科動物の「無責任な」過剰交配が行われているからだと非難した。

 これとは対照的にデンマーク動物愛護協会(Danish Animal Welfare Society)は、ライオンの解剖だけを非難するのはおかしいと指摘。「何百万ものニワトリがみじめな一生を送っている。でも誰も何も言わない」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 また欧州動物園水族館協会(European Association of Zoos and AquariaEAZA)も、ライオンの殺処分は動物を一定数に保つという観点から「科学的に有効性が認められている」方法だと擁護し、教育目的での解剖も「妥当な選択肢」という見方を示している。

 農業が経済の重要な一部を成しているデンマークでは、食肉解体場の社会科見学を行う学校もあり、動物の解剖に非難が集まることに多くの人が驚きを示している。(c)AFP/Sören BILLING