■世界各国から非難の声

 デンマークの動物園では、動物の公開解剖は自然について子どもたちに教える方法の一つとされ、定期的に行われている。

 昨年2月にコペンハーゲンの動物園が健康なキリンを殺処分して公開解剖した際には、同園の科学責任者が複数の殺害脅迫を受けた。

 オーデンセ動物園は今年、ラクダやポニー、バク(鼻の長いブタのような動物)の公開解剖も実施していたが、その時にはさほどの注目も集めなかった。しかし15日のライオン解剖は、話が別だった。

 13万5000人が、同園の公開解剖を非難するインターネット上の請願書に署名。その大半は、デンマーク国外の居住者だった。

 これに対しデンマーク在住者の多くは、学校の秋休みに合わせて開かれたこのイベントには教育的価値があったと擁護していた。