【10月15日 AFP】出場停止処分へ「執行猶予」付きの身でありながら、2試合連続で警告を受けたニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)だが、当の本人は出場停止など気にしていないと語っている。

 14日の上海マスターズ(2015 Shanghai Rolex Masters)シングルス2回戦で、大会第6シードの錦織圭(Kei Nishikori)と対戦したキリオスは、第1セットを奪いながらもそのリードをふいにし、最後は6-1、4-6、4-6で敗れた。

 1回戦でも会場を「クソみたいなサーフェス」と評して規定違反の警告を受けたキリオスは、この試合ではプレー外のボールを線審の方に向けて打ち、やはり警告を受けた。

 またしても考えなしの行動を取ってしまった20歳のキリオスは、これで4週間の出場停止処分への「執行猶予」がなくなる可能性がある。

 キリオスは今年8月、スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)を中傷するような発言をして1か月の出場停止処分を受けていたが、処分実行には猶予が与えられていた。

 しかし、来年2月24日までに合計5000ドルを超える罰金を科された場合、処分が適用されることになる。

 キリオスはすでに、1回戦での下品な発言で1500ドル(約18万円)の罰金を科されている。また、11日まで行われていた楽天ジャパンオープン(Rakuten Japan Open Tennis Championships 2015)でも、規定違反で警告を受けている。

 それでもキリオスは、この日の行動について「別に大したことじゃない!」と吐き捨てた。

 さらに、地元オーストラリアで開催される四大大会(グランドスラム)、来シーズンの全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)が視界に入り始めているなか、出場停止の危機が迫りつつあることに対しても、「全然気にしていない。なるようになるさ」と意に介さなかった。