【10月15日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王は14日、ローマ(Rome)市とバチカン(ローマ法王庁)を揺るがしている同性間性交渉や薬物使用といった一連のスキャンダルについて、予想外の公式謝罪を行った。

 バチカンではこのところ、神父の同性愛公表や、法王に反旗を翻した枢機卿らが送った非公開書簡の流出などをめぐる論争が勃発。さらに、ローマでは、複数の神父が、男性を相手に興奮剤の使用を伴う買春を繰り返していた疑惑も浮上していた。

 法王は恒例のサンピエトロ広場(Saint Peter's Square)での一般謁見の冒頭で「私は教会を代表し、最近ローマとバチカンで起きたスキャンダルについて、皆さんに許しを乞いたい」と発言。聖書の一説を引用し、「スキャンダルが起きるのは避けられないが、『罪の誘惑のもとになる人は、わざわいである』」と述べた。

 米カトリック系週刊紙ナショナル・カトリック・リポーター(National Catholic Reporter)のバチカン専門家、ジョシュア・マッケルウィー(Joshua McElwee)氏は法王の謝罪を「異例の措置」としている。(c)AFP/Ella IDE