【10月19日 AFP】男子テニス、上海マスターズ(2015 Shanghai Rolex Masters)は18日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-2、6-4で第16シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)を下し、3度目の大会制覇を果たした。ジョコビッチは、ツアーの覇権を握る世界ランク1位の実力を存分に見せつけた。

 ジョコビッチは、一方的な展開となった決勝に1時間18分で決着をつけると、四大大会(グランドスラム)での3勝を含め、シーズン9個目のトロフィーを掲げた。

 ツォンガに1度ブレークを許したジョコビッチだが、相手のゲームを4回破って、中国開催の大会で10度目の戴冠を果たすと、ここまでの連勝を17に伸ばした。

 準決勝でもアンディ・マレー(Andy Murray、英国)を圧倒していたジョコビッチは、この日も格の違いを見せつけ、先日の中国オープン(China Open 2015)決勝でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を退けたのに続き、2週連続の優勝を果たした。

 ジョコビッチは、「連勝という意味では、この2週間でキャリア最高のテニスができた。それが正直な感想だ」とすると、「エネルギー面でも最高だった。全然疲れなかったからね。中国オープンの初戦から今日まで常に、高いインテンシティー、集中力、高いパフォーマンスを保つことができた」と満足げな様子を見せた。

 この優勝の結果、王者ジョコビッチのポイントは、マレーの約2倍となる1万6785になるとみられる。また、年間ランキングでもここ5年で4度目となる1位を獲得することが決定した。

 シーズン2度目の決勝進出を果たしたツォンガは、「非常に素晴らしい」プレーをみせるジョコビッチにまったく歯が立たず、首を振りながら、完敗を認めるしかなかった。