【10月14日 AFP】ラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)での活躍ぶりで、国民にまだなじみの薄いラグビーの人気を広めた日本代表が13日、大歓声に迎えられ帰国した。

 準々決勝進出を逃しはしたものの、日本は初戦の南アフリカ代表戦で驚くべき白星を飾るなど3勝を挙げた。3勝を挙げながらも8強入りを逃したチームは、史上初めてだった。

 羽田空港(Haneda Airport)に集まったファンから歓声を受けた後、エディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は、ブレイブブロッサムズ(Brave Blossoms、日本代表の愛称)を「日本の新しいヒーロー」とたたえた。

 テレビで生中継された都内ホテルでの記者会見で、ジョーンズHCは「チームにとって素晴らしい偉業を果たせた」と語った。

「新しいラグビーの歴史、作りました」「誰もがハードワークと言いますが、懸命に頑張った。それ以上に、勇気を持って戦った。フィジカルの面だけではなく、精神的にも勇敢にプレーした」

「世界9位で大会を終えたこと、イングランド代表のようなチームの上に立てたことは、本当に素晴らしいサクセスストーリー」

 日本は初戦の南アフリカ戦に34-32で勝利し、W杯史上最大の番狂わせを演じて世界のラグビー界に衝撃を与えた。次戦のスコットランド代表戦で10-45と敗れたものの、サモア代表に26-5、そして最終戦では米国代表に28-18で勝利し、自分たちが一発屋ではないことを証明した。

 それまでW杯での日本唯一の白星は、1991年大会のジンバブエ代表戦での勝利のみだった。

 それでもジョーンズHCは、選手たちはこの結果にあぐらをかいてはならないと続けた。

「どんなサクセス・ストーリーも次の章が重要だ。日本ラグビーの次の章は、より才能があり意欲を持っている選手をしっかり探し出し、このチームの選手たちがしっかり成長すること」