【10月13日 AFP】シリアの首都ダマスカス(Damascus)のマズラー(Mazraa)地区で13日午前、ロシア大使館にロケット弾2発が撃ち込まれた。AFPのカメラマンによると当時大使館の近くでは約300人が参加してロシアのシリア空爆を支持する人たちの集会が開かれており、現場はパニックに陥ったという。

 集まっていた人たちがロシア国旗を振ったり、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領の写真を掲げたりしていたところロケット弾が撃ち込まれた。

 ロシアのインタファクス(Interfax)通信がロシア大使館高官の話として伝えたところによると、ロケット弾は午前10時15分(日本時間同日午後4時15分)に撃ち込まれたが、死傷者はいなかった。

 在英の監視団体「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、ロケット弾はイスラム武装勢力の陣地があるダマスカスの東端から発射されたものだという。

 今年4月には大使館の敷地に迫撃弾が着弾して3人が負傷、翌月には大使館近くに着弾した迫撃弾で1人が死亡するなど、ロシア大使館はこれまでにも攻撃の対象になっていた。

 先月20日にも大使館の敷地に迫撃弾が着弾。死傷者はいなかったが、ロシア政府は砲撃の背後にはシリアの反体制派とその「外部の支援者ら」がいたとして、翌21日にシリア政府に対して「具体的な行動」を取るよう要求していた。(c)AFP