【10月13日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2015)の主催者は、第15戦日本GPのフリー走行中にクラッシュして脳内出血を起こしたE-モーション・イオダレーシング(e-motion Iodaracing Team)のアレックス・デ・アンジェリス(Alex de Angelis)について、「予断を許さない状況」にあるものの部分的に回復の兆候をみせていることを明らかにした。

 サンマリノ国籍のデ・アンジェリスは、10日に行われた4回目のフリー走行中に激しく転倒したあと、獨協医科大学病院(Dokkyo Medical University Hospital)の集中治療室に運ばれ安静状態に置かれている。

 レース主催者は公式ウェブサイトに発表した声明で、31歳のデ・アンジェリスが12日に受けた頭と胸のCTスキャンでは、今回の事故で被った頭蓋内出血の状態に変化はないことが改めて確認されたと明かした。

 また、「肺挫傷については、わずかに回復している」とし、「同選手は依然として予断を許さない状況であるものの、鎮静剤の量は減少しており、会話も可能で時間や場所についても把握できている」とつけ加えた。

 デ・アンジェリスは、数日中にもCTスキャンで頭部を調べ頭蓋内出血の状態が安定しているか確認する予定である一方で、肺についてはさらなる診断が必要とされている。(c)AFP