【10月14日 AFP】笑顔で愛らしいバービー(Barbie)と、日に焼けたハンサムボーイのケン(Ken)が、着せ替え人形として絶大な人気を集めて半世紀。このバービー人形のカップルに、アルゼンチンのアーティストたちがカトリックの聖人やヒンズー教の神々の衣装を着せたところ、同国のカトリック教徒の怒りを買った。アルゼンチンといえば、ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王の祖国だ。

 今週17日からアルゼンチンの首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)で開催される展覧会「Barbie, the plastic religion(バービー、プラスチックの宗教)」の呼び物となっている作品は、神々や聖人に扮(ふん)したバービーとケンだ。制作したアーティストは、マリアネラ・ペレリ(Marianela Perelli)さんとパートナーのエミリアーノ・パオリーニ(Emiliano Paolini)さん。メキシコ旅行の際に、カトリックと異教が一緒に祝われる「死者の日(Day of the Dead)」に魅了され、このシリーズのコンセプトが浮かんだ。

 ペレイさんは1年以上前に開催を発表していたが、カトリック教徒から抗議の電子メールや手紙が殺到し、計画を見送っていた。33点が出展される同展は、当初予定していた会場で開催される。(c)AFP/Jorgelina Hiba