【10月13日 AFP】ロックバンド「エアロスミス(Aerosmith)」のボーカル、スティーブン・タイラー(Steven Tyler)氏が、2016年米大統領選の共和党予備選候補者ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏に対し、同バンドの曲を選挙集会などで使用するのを止めるよう求めていることが分かった。トランプ氏に対してはこれまでにも、選挙活動で曲を無断で使用されたとして複数のミュージシャンが抗議している。

 タイラー氏の弁護士によると、トランプ氏は米南部ジョージア(Georgia)州で10日に開いた集会で、タイラー氏が8月に苦情を伝えていたにも関わらず、同バンドの1973年のヒット曲『Dream On(ドリーム・オン)』を再び流したという。

 弁護士は書簡で、この曲の使用は、「タイラー氏が、トランプ氏の大統領選への出馬に関係している、もしくは支援しているという誤った印象を与える」と述べている。

 10日付けのこの書簡はトランプ氏側に対し、『Dream On』を流す権利がないことを理解したと、24時間以内に確認するよう要求した。

「もしトランプ氏側がわれわれの要求に応じないなら、われわれの顧客はあらゆる手段、全ての法的かつ衡平法上の救済策に訴えざる得ない」としている。

 トランプ氏側からの回答は今のところない。

 トランプ氏に対してはこれまでにも、選挙集会で曲を使用されたとして、ニール・ヤング(Neil Young)氏やR.E.M.が抗議している。(c)AFP