【10月12日 AFP】イラク政府は11日、シリアとの国境付近で、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」の最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者を乗せた車列を空爆したと発表した。だが、同容疑者の安否は不明としている。

 イラク治安当局は声明で、イラク軍機が「ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)のテロ指導者らの会合に出席するためカラブラ(Karabla)に向かっていた」バグダディ容疑者の車列を攻撃したと述べた。

 カラブラはユーフラテス川(Euphrates River)沿い、西部アンバル(Anbar)州のシリア国境からわずか5キロに位置する町。アンバル州は長い間、スンニ派組織の拠点となっている。

 イラクの「紛争関連のメディア団体」の声明によると、バグダディ容疑者は空爆後に「車両で搬送された」が、「その容体は不明」という。

 さらに会合場所も攻撃を受け、既に集まっていた数人のIS指導者らも死亡したか負傷したと声明は述べている。(c)AFP/Ammar Karim with Sara Hussein in Beirut