【10月11日 AFP】米国防総省は10日、米軍によるアフガニスタン北部クンドゥズ(Kunduz)の病院誤爆で死傷者が出たことを受け、賠償のための見舞金を支払う方針を表明した。

 病院を運営していた国際医療支援団体「国境なき医師団(Medecins Sans FrontieresMSF)」によると、3日の誤爆により、MSF職員12人と患者10人の死亡がこれまでに確認され、33人が依然として行方不明になっている。

 ピーター・クック(Peter Cook)国防総省報道官は、「われわれができることの一つは、米軍の作戦により負傷した非戦闘員の民間人と、死亡した非戦闘員の民間人の遺族を対象に見舞金の支払いを実施することだ」と話し、アフガニスタン駐留米軍が、負傷者や遺族と話し合った上で、「妥当な支払額」を決めると述べた。

 MSFの病院は、戦争で荒廃し医療の確保が困難な地域の生命線とみられていたものの、誤爆で閉鎖を余儀なくされた。クック報道官は、アフガン駐留米軍に病院の修理費用を支払う権限があることも明らかにした。

 MSFは、誤爆がジュネーブ条約(Geneva Conventions)に違反する可能性があるとして、国際機関による独立調査を強く求めている。(c)AFP