【10月9日 AFP】リビアの主要政治勢力は、数か月に及ぶ協議を経てファイズ・サラージ(Fayez el-Sarraj)氏を首相とする挙国一致内閣を設置する方針で合意したと、国連(UN)のベルナルディノ・レオン(Bernardino Leon)特使が9日、明らかにした。

 リビアでは、2011年に当時の最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の独裁政権が崩壊した後、情勢が混迷を深めている。現在は議会が2つ存在し、互いにそれぞれの権限を主張して対立しているほか、豊かな天然資源をめぐって複数の武装勢力の攻防が続いている。

 首都トリポリ(Tripoli)はイスラム過激派を含む武装勢力同盟に掌握されており、国際社会に承認されたアブドラ・シンニ(Abdullah Thinni)首相の政権は、エジプト国境に近い東部の港湾都市トブルク(Tobruk)を拠点としている。(c)AFP