【10月8日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のアトランタ・ホークス(Atlanta Hawks)に所属するスイス出身で黒人のタボー・セフォロシャ(Thabo Sefolosha)選手は7日、米ニューヨーク(New York)のナイトクラブで4月に起きた騒動で逮捕された際、警察から不当な暴力を受けたと主張した。

 セフォロシャ選手は逮捕の際に抵抗し、治安を乱したとして訴追されている。7日に行われた裁判で、被告であるセフォロシャ選手の弁護団は、逮捕の際に警察が手荒な扱いをしたため被告は脚を骨折したと主張した。セフォロシャ選手は全治数か月の骨折を負い、プレーオフ出場を断念せざるを得なかったという。

 被告と弁護団は一貫して、事件は黒人に対する警察の行き過ぎた対応の一例だと主張している。

 これに対し検察側は、事件の際のセフォロシャ被告は挑発的で、警官の1人を「こびと」呼ばわりしたと反論した。

 米国では、武器を所持していない黒人が警察官に殺される事件が各地で相次ぎ、抗議行動が広がるとともに新世代の活動家を生み出している。(c)AFP