【10月8日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長の関係者は7日、英メディアによって報じられた同会長に対する処分を否定した。

 スカイニューズ(Sky News)やガーディアン(Guardian)など複数の英メディアは、FIFAの倫理委員会がブラッター会長に90日間の職務停止処分を勧告したと報じている。

 AFPがブラッター会長に言い渡された処分について質問するとこの関係者は、「私は30分前にブラッター会長と一緒にいましたが、そういった情報はわれわれには伝えられませんでした」と語った。さらにAFPは倫理委員会の広報担当に接触したが、コメントは拒否されている。

 英メディアの報道は、ブラッター会長の側近とされるクラウス・ストルケー(Klaus Stoehlker)氏の発言に基づくものだが、FIFAは6月、ストルケー氏は5月31日にブラッター会長のもとを離れたとして、同氏の発言には何の正当性もないとしている。

 スイス当局は先月、79歳のブラッター会長に対する捜査を開始し、欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長も2011年に支払われた200万ドル(約2億4000万円)について聴取されている。

 17年間FIFAのトップを務めているブラッター会長は同日、ドイツの雑誌に対し、会長選挙が行われる来年2月を前に辞任することはないと語っている。(c)AFP