【10月8日 AFP】アフガニスタン北部クンドゥズ(Kunduz)の病院を米空軍が誤爆した問題で、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は7日、病院を運営する国際医療支援団体「国境なき医師団(Medecins Sans FrontieresMSF)」に謝罪した。

 ジョシュ・アーネスト(Josh Earnest)大統領報道官は、オバマ大統領がMSFのジョアンヌ・リュー(Joanne Liu)会長に電話し、「クンドゥズのMSF病院で米軍の誤爆により死傷したMSF職員と患者に対し謝罪し、哀悼の意を表し」、透明かつ徹底的な調査を約束したと述べた。

 オバマ大統領はまた、アフガニスタンのアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領にも電話し、哀悼の意を表明するとともに、クンドゥズで旧支配勢力タリバン(Taliban)戦闘員の掃討に当たるアフガン治安部隊の「勇気」をたたえた。

 22人が死亡したこの空爆については、米軍、北大西洋条約機構(NATO)、アフガン当局がそれぞれ独自に調査を進めている。一方、米軍の空爆を戦争犯罪と非難しているMSFは、ジュネーブ条約(Geneva Conventions)に違反する行為だとして、国際機関による調査の必要性を強調している。(c)AFP/Jérôme CARTILLIER