【10月8日 AFP】ラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)は7日、プールBの試合が行われ、南アフリカ代表が64-0で米国代表を退け、準々決勝進出を決めた。

 南アフリカのブライアン・ハバナ(Bryan Habana)は、後半だけでハットトリックを達成する活躍をみせると、W杯での通算トライ数を15に伸ばし、元ニュージーランド代表のジョナ・ロムー(Jonah Lomu)氏が保持する大会最多トライ記録に並んだ。

 ハバナはまた、通算64トライで元オーストラリア代表の名選手デビッド・キャンピージ(David Campese)氏と並び、元日本代表の大畑大介(Daisuke Ohata)氏が持つ世界最多記録の通算69トライにも近づいている。

 前半を14-0で折り返したスプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)だったが、迎えた後半、大雨に見舞われたクイーン・エリザベス・オリンピック・パーク(Queen Elizabeth Olympic Park)で一気に50得点を挙げた。

 南アフリカはこの試合で記録した計10トライのうち8トライを後半だけで奪い、今大会最大得点差で勝利した。一方、米国は今大会で完封負けを喫した最初のチームになった。

 南アフリカのハイネケ・メイヤー(Heyneke Meyer)ヘッドコーチ(HC)は試合後、「相手にトライを与えなかったことに満足している」と語った。

「私にとってブライアンは大きな試合で期待に応えてくれる選手だ。ラグビー選手だけではなく、一人の人間としても彼を誇りに思う」

 大会初戦で日本代表に敗れた南アフリカだったが、この勝利でプールB首位通過を決めている。

 そして10月17日にトゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)で予定されている準々決勝では、10日に行われるプールAの試合、オーストラリア対ウェールズの敗者と対戦する。(c)AFP