【10月7日 AFP】サッカー元オランダ代表の伝説的選手ヨハン・クライフ(Johan Cruyff)氏が6日、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)で指揮を執るジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督の言動は、若者に悪影響を与えるとの見解を示した。

 今シーズンが開幕して以来、モウリーニョ監督はライバルチームの監督を挑発し、クラブを去った女性チームドクターのエヴァ・カルネイロ(Eva Carneiro)医師をベンチ入り禁止にして批判を集めるなど、紙面を大きくにぎわせている。

 モウリーニョ監督はまた、サウサンプトン(Southampton FC)に1-3で敗れた3日の試合後に審判を批判し、イングランドサッカー協会(FA)から処分を受けている。

 クライフ氏はスカイ・スポーツ・ニュース(Sky Sports News)に対し、「モウリーニョ監督の好きなところは、選手間に良好な雰囲気を作り出す能力があることだ。嫌いなところは、いつも自分を最前列に置いていることだ」と語っている。

「彼は自重するべきだ。これは彼の背景(選手としての実績がない)に原因があるのかもしれない。彼は10万人から声援を受けたことも、口笛を吹かれたこともない」

「メディアから大きな注目を集めていることも原因だと思うが、彼が子どもたちにサッカーや人生について手本を示しているとは思えない」

「世界中のメディアに注視されているのだから、彼はより良い振る舞いを示すべきだ」

 1970年代にサッカー界を席巻したオランダ代表の象徴であるクライフ氏は、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督についても言及している。 

 オランダ・エールディビジのアヤックス(Ajax)やスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)で監督を務めた実績を持つクライフ氏は、同じオランダ出身のファン・ハール監督と因縁の関係にある。 

 68歳のクライフ氏、「彼は支配していない。私は試合を支配するサッカーを好む。マンチェスターはそういったプレーをしていない」と語っている。

「結果が2番目に重要だと私は考えている。試合が最優先だ。お金はたしかに重要だが、どんな理由であれ2番目だ」

「イングランドではさまざまなプレーを見ることができる。それぞれが独自のスタイルを持っている。スタイルが異なっているのは良いことだ」

「最も重要なのは、ファンが満足して家に帰ることだ。それは彼らの余暇であり、楽しんでもらえるようなものを提供すべきだ」

(c)AFP