【10月6日 AFP】ロシアの国営テレビは3日、10月のシリアの天気は空爆にぴったりだとする天気予報を放送した。ロシア軍のシリア空爆を後押しする国営メディアの報道姿勢は新たな段階に突入したようだ。

 国営のニュース専門チャンネル「ロシア24(Rossiya 24)」に登場した女性気象予報士は視聴者に向けて、10月のシリアの天気は「(軍用機の)出撃には理想的です」と語った。

 気象予報士は「飛行気象」という見出しと共に爆撃機の画像が表示された大きな画面の前に立ち、真面目な表情で空爆には絶好の天候になると語った。薄雲がかかるものの「飛行の妨げにはならず、兵器の照準システムにも影響しない見通し」だという。

 スタジオの大きな画面に気象情報や国防省が公開した空爆の映像などが映しだされていくのに合わせ、気象予報士は「空爆の開始時期はとてもうまく選ばれたと専門家も言っています」などと解説した。

 ロシア24はロシアが空爆を開始した翌日の今月1日にも、シリアでは安定した気象条件が続くという天気予報を放送していた。

 ツイッター(Twitter)のあるユーザーは「今日からシリアはロシア国内の一地域になった。だから天気予報にも含まれるのさ」と投稿した。(c)AFP