【10月2日 AFP】英イングランド(England)とウェールズ(Wales)で1日、子どもが同乗している車内での喫煙を禁止する新法が発効した。もっとも英警察関係者は、取り締まりの徹底は「非常に困難」との見方を示している。

 新法では、18歳未満の同乗者がいる車内で喫煙しているのが見つかった場合、窓を開けていたとしても罰金50ポンド(約9000円)の対象となり得る。子どもを受動喫煙から守ることが目的なため、同乗者の喫煙を許した運転手も罰金の対象となる。

 スコットランド議会も来年、同様の法律の導入を検討している。

 新法の施行前に行われた英ニューカッスル大学(Newcastle University)の実験では、同乗者が喫煙すると、窓を開けていても危険な化学物質のレベルが推奨されている安全指針の100倍を超えた。この実験を再現した20分間のドライブでは、窓を閉めて空調を入れたところ、人体に有害な微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が安全指標の200倍に達したという。(c)AFP