【10月1日 AFP】フランスとオランダは、オランダの画家レンブラント(Rembrandt)の珍しい絵画2点を1億6000万ユーロ(約214億円)で共同購入することに合意した。オランダの文化相が9月30日、明らかにした。これにより、両国による入札合戦は回避された形になる。

 この絵画は、1634年に描かれた若いカップルの全身肖像画2点。仏財閥ロスチャイルド(Rothschild)家が所蔵し、これまで公開されることはまれだった。

 オランダのイェット・ブッセマーカー(Jet Bussemaker)文化相はオランダ議会への手紙で、仏財閥ロスチャイルド家が現在所蔵し、滅多に公開されてこなかった17世紀の2作品が、オランダ・アムステルダム国立美術館(Amsterdam's Rijksmuseum)とフランス・パリ(Paris)のルーブル美術館(Louvre Museum)の間を行ったり来たりすることになると述べた。

 フランスとオランダの両国関係は、これら絵画の争奪戦で悪化する恐れもあった。ブッセマーカー文化相によると、共同購入の合意は、オランダのマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相とフランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領により今週、国連(UN)で結ばれたという。(c)AFP/Jan HENNOP